ショーに並ぶ迄(1)
組長の所属していた第○工業では、ショーに出展している車の製作を広く請け負っていた。
皆さんご存知の、秋に行われる’あれ’のためのものである。
1年おきに○用車、商○車といった形で開催され展示されるやつだな。
(昔は、毎年やってたので大変だったんだ)
主としてメーカーさんはメイン(台の上でクルクル回る奴)は自分のところで作る(内製ってやつ)のだが、その脇に置いてあるのはかなりの率で外注に出す。
その仕事についての、一般的な’流れ’というものを書いて行こう。
まず、前年の冬あたりに、大枠のコンセプトというのが出てくる。
もちろん、この時は形どころか、絵も何も無い。
文章だけだ!○○車と同様、とか××車と似たようなとか、ガチャンと開くとか、ひどいのは誰々が言ってる奴とか、正直、めちゃくちゃである。
(初めて聞いたときはびっくりした)
その状態で我々は、まずは見積である。デザイン画、クレイモデル作成、反転作成、設計から、ネタ車のばらし、実モデル作成迄である。
(もちろん、受託範囲によってスタートは違うが・・・)
チーン!!××円でーす!
初めて値段を見た時はびっくりした!!
テ○タロッサうん台分ではないか。(もっともこの後、しゃあないな!と言うことも実感出来たのだが・・・)
まあ、バブルの頃ということもあり、現在ではそんな状態ではないのであるが・・・。
社会通念上、まずいゾーンに入るので、この次の話からはパスワードエリアとする。
2004年7月23日