樹脂(1)

樹脂の話である。
樹脂にも沢山あり、大きく分類すると’熱可塑性樹脂’と’熱硬化性樹脂’に分けられる。
前者は「熱をかけるとやわらかくなる」性質を持ち、成形作業時には熱を加えやわらかくして形状を生成する。
それに対し後者は「熱をかけると硬くなる」性質を持ち、常温にて形状を作り上げ、オーブンなどに入れ加熱をし、硬化させて製品とするものである。。
熱可塑性の物といえば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがあり、熱硬化性の物はエポキシ、ポリエステルなどが上げられる。

また、樹脂の形状生成方法でも分類する事が出来、代表的なのが、射出成形、ブロー成形、スタンピング成形、真空成形ちょっと変わったものとして圧空成形がある。

樹脂成形の製品で非常に大事のポイントとして、成形収縮というものがある。
実際の型は所望の製品スケールより数%大きく作ってあり、製品が常温になると、所望のサイズになるのである。
そして、これが各企業のノウハウとなり、企業としての競争力に影響大なのである。

樹脂の強度を確保する場合、混ぜ物をする。
それをマイカと言い、組長が知っている物で代表的なのが’雲母’である。
マイカを入れると悪影響が出やすい。
収縮率は大きく変化してしまい、成形条件の均一化にも影響が出てしまう。

また、樹脂は’線膨張係数’という物もある。
雰囲気温度によって大きさが変化するのだ。
物にもよるが、設定温度(−30℃〜80℃)で考え、製品の大きさが1000mmあると、10〜20mm位は影響がでる。
マイカが入ると大きくなる時もある。
(’線膨張を抑える’マイカもあるらしいが)

ということで、組長の知っている’樹脂’の話も引っ張り出してみることにしよう。

2004年7月31日