愛車(3)

いよいよ’4輪の世界’に入っていく。
まず、第一号として手にしたのは’ニッ○ン・チェ△ー’である。
ニッ○ンFF車の量産の第1号、A12型エンジンを横置きに積み、なかなか面白い車であった。

チェ△ーと言えばやはり’ニッ○ンワークス、大◇チューンの星×車’である。
後年の’日本一早い男’が乗っていたのが’チェ△ー’だったのだ。
実物をこの目で見たことは無かったが、雑誌では有名というか、非常に印象に残ったのである。

組長は、その速さと、’チェ○ー’という名前の’音’のかわいさで購入に踏み切った。

カスタム部品は’タイヤとホイール’であった。
ただ、選択肢は少なく’ダン×ップ・スチール○ックス’くらいで、ホイールに至っては’加工ホイール’であった。
(ポ◇ンザ、アド×ンなどが発売されるのは数年後である)
’加工ホイール’とは、ホイールを切断し、継ぎ当て溶接をしたものである。

例によって、あちこちと走り回った。
ここだけの話し「チュリーーーン」と擦ってしまう事は多かったが不思議と’全損’にはならなかった。

ある日、×根まで足を伸ばした時のことである。
旧1号線の登りを走っていた時、後ろから凄い勢いで車が来て、あっというまに抜き去られた。
組長は両足でアクセルを踏んだが、あっというまに見えなくなった。

まあ、足に手を入れ(その頃、ショックアブソーバーは変えていた)タイヤを替えた程度で、所詮は1200ccである。
絶対パワーは’軽自動’以外には勝てるはずは無い。

パワーのある次の愛車を選択することになった。
その頃、×根でとんでもなく早い’セ×カLB’がいる、という噂を聞いた。
(最近、いろいろインターネットなどで見ると、どうやら故’◇原光’選手らしかった)
一度だけ、ターンパイクの途中で、煙草を吸っているとえらい勢いで駆け上っていく’白のLB’を見たことがある。
「登りでのあの速さは・・・・・・ほしい!!」

組長の愛車は決まった。

濃い緑の’セ×カLB’であった。
本当は’白’が欲しかったのだが、’白’というだけで20万以上高くなっていたのであきらめた。
排出ガス対策以前の車で、当時’暴走族’の間で、ケン&メリのスカ×ラインと人気を2分していた車である。

巷には、その手合い(暴走族)向けのキット、後はラリーの競技規定変更に伴う部品がゴロゴロし始めた。
(ラリーの車両規定が以前は「エンジン改造あり」が全面変更で「改造禁止」となった。その、部品が市場に出てきたのである)

いろんな部品を入手してきては、組み込んで走ってみる。

体感では「すげぇー!!早くなったー!!」と言う部品が、実際には大した事無い時もあったし、その逆も多かった。
(当時、小学校からの友人で’洋ちゃん’というのがいた。そいつにストップウォッチを持たせ、測っていたのだ)

走らせるのも楽しかったのだが、いじくるごとに反応が変わっていく’性能’と言う部分も、組長には’大変興味のある’ものになった。

2004年8月22日