オヤジの愛車(2)
さて、車の購入(会社経費によって)を決心をしたオヤジ。
当時は、今よりもぜんぜん、車というのは高嶺の花であった。
会社も’下請け’というより’孫請け’業者であり’若手(小僧)の集団’である。
新車など買える訳が無い。
ボロボロ(だったらしい)の’ク○ウン’を買ってきた。
普段から’ヤカン’を常備し、行った先々で水を補給する。
スタンドに入ればガソリン補給と同時にオイルも補給。
観音開きのドアなどはロックが’手ぬぐい’である。しばるのである。
(走行中’ドアが開いてしまうため’である)
皆様’観音開きのクラ○ン’でイメージされるスタイルは多分、テールランプの形状が’水滴形’と思う。
が、その一世代前、のボディスタイルだったようである。
(当時の写真で’手ぬぐいを標準装備している’のがみられ確認でき、非常に懐かしい)
この○ラウンでの組長の’かすかな思い出’は他コーナーでもにぎあっている’飲酒運転’であろう。
組長の現在と同様’夕方の打合せ’が必須であるオヤジであった。
当然、つれて歩かれている組長は’やきとり’を(会社経費で)ごちそうになり、眠くなると路上駐車のクラ○ンに戻って寝ているのである。
いいかげんたつと、’出来上がったオヤジ’が戻ってきて、帰路に着く。
足元がフラフラなので、ク○ウンもフラフラしながら走っていく。
組長も当然ながら、蛇行状態の車なので目を覚ます。
ふと後ろを見ると’赤灯をキラキラと、きれいに光らせている車’が接近してきた。
ずっと着いてくる。
組長がいくら子供でも’なにかが起きている!’のは分かったのである。
しばらくするとその’赤いキラキラ号’がサイレンを鳴らし、オヤジのク○ウンの前に出て’停車’をさせた。
’お○わり’が降りてきて、例の手ぬぐいをほどき、オヤジに面と向かって言った。
「ずいぶん呑んでますねー!!車がまっすぐ走れないじゃあないですか!!」
フラフラして、面と向き合えないオヤジ!!だが、
「いーや、呑んでない!!」
しらを切りとーす!!のである。
・・・・困ったおま○り君、しかたなく
「そうですかー!!気をつけて帰ってくださいよー」
当時は’飲酒’に対する取締り自体が確立されてなく、自己申告によって処分されていたらしい。
(聞いた話だが・・・・)
結局、自宅まで着いてきた’赤いキラキラ号’、無事、帰宅を見届けて帰っていった。
(鬼、と呼ばれる’神奈×県警’。でも、当時はね。)
処分については、オヤジはその後、毎日○ラウンに乗っていたのを見ると、本当に無かったらしい。
組長が覚えているオヤジの行政処分は’ケンメリのスカイライン’を買ってすぐの時に、飲酒で+逃走+スピード違反+クラッシュ(物損)で’120日の免許停止’になった時である。
(その頃の’120日’は異例であり、親戚中大騒ぎであった。)
まあ、組長のオヤジも’組長と同じくらい’いろいろとやらかしたらしいが、今回は’組長の歴史’ということなので、次からは’組長自身’の話にしていこう。
2004年8月11日