ウエットスーツで野グソ中発見されそうになる

その日はサーフィンであった。
友人と山口の海岸で岡サーファーをしていた。

いつものように(?)便意をもよおした。
海水浴場ではないのでトイレが無い。

海岸を上がると1辺10m、高さ1mくらいの土盛りがあった。
幸いなことに友人は海の中で岡サーファーをしていたので
ヤツから死角になるところで野グソをしようと思った。

ウエットスーツをひざまで下げるとかなりゴムの力で拘束される。
気持ちつまさき立ちのような変な格好で野グソを開始した。

「おーい、○○ぃ!」

ヤ、ヤバイ!ヤツが上がってきているとは!
野グソを中止してウエットスーツを着りゃあよいものを
何を考えたのかわしはしゃがんだままの姿勢でヤツをまこうとした。

「おーい!」
声からヤツの居場所を推定し、ズリズリ対角線位置へ移動する。
・・・かなりマヌケな状況である。

ズリズリ・・・ズリズリ・・・
足がしびれてきた。
砂利で足の裏が痛い。

「わ、わしはいったい何をやっているんだ!」

しばらくしてあきらめたヤツは海に戻っていったようだ。
ケツを出してしゃがんだまま、クビを伸ばし土盛りの上から確認した。

おわり