昔の思い出
王様は、学生生活を加えると、25年以上、電車で
通勤、通学をしている。
そんな、王様のなじみの駅がる。
それは、秋葉原である。
まだ、高校生だった王様。
駅で一服しようと、たばこに火をつけた。
何げなく辺りを見回すと、生活指導課の先生がいて、
大慌てで逃げたこともあった。
そんなことを思い出しながら、今日も駅を利用する。
最近、駅も様変わりしてきた。
そこいら中に、
[**は、ご遠慮ください」
「++は、所定の場所???」
ある日、王様が見渡したらなつかしい場所が目に止まった。
そこの場所はかつて、喫煙所であった。
王様はお仲間と飲んだ帰りは必ずそこの喫煙所で、缶ビールを
みんなで、二次会よろしく飲んでいた。
「あー、昔はあそこでよく飲んだな」
なつかしさが、込み上げる。
王様も、人の子。人並の感情はある。
次の瞬間、立て札が目に入った。
「この場所での、飲酒、飲食は、おやめください」
「また、俺が悪いのかよ」
まだ飲んでいない王様は、不機嫌そうに携帯電話を取り出した。
「はい**です」
「いくぞ。すぐ来い」
王様の八つ当たりが始まった。
おわり