おかしなできごと(5)
【猫にドアチェーンを閉められる編】
わしの家にはサクラというメスの三毛猫がいる。
去年の夏、家族で当初1泊2日の予定でキャンプに出かけた。
4連休だったので3泊4日にしようと思っていたのだが猫がいるのでやめた。
キャンプ2日目の朝、ものすごく良い天気だったので悪魔がささやいた。
悪「いーーじゃーんネコなんか〜平気だよ〜」
・・・「すみませーん、1泊延長してください!」
なーに、猫は3日くらい放っておいても平気さ!
ここでよしとけばよかったものを・・・
3日目の朝も悪魔がささやいた。
悪「もともとあいつノラネコだろ?平気だってば!」
・・・「すみませーん、もう1泊延長してください!」
4日間家を空けてしまったのである。
もちろん、えさと水は十分置いてきた。
4日間フルに遊びまくって帰宅し、家の玄関を開けた。
「ガコーン!」
ドアが途中までしか開かない!
「???」
よーく調べてみると、カチッと倒すタイプの金属製のドアロックの棒を
何者かが内側から掛けてしまったようだ。
のぞくと、サクラが「にゃー」と鳴いた。
「て、てめーーーー!飛びやがったな!!」
1時間格闘したあげく、ドライバーを数種類買って、不可能に挑戦することにした。
1回に少ししか回せないのだが、つりそうな手をガマンすればなんとか回せる!
・・・それを発見した。
「キコキコ」
「・・・キコキコ」
腕がやっと入るくらいの隙間から、手のひらを90度くらい折り曲げながら
無理やり手をつっこんでドライバーの頭を回す。
気が遠くなりそうな地道な作業だ。
格闘すること2時間!
ようやく「引っ掛けるところ」の2本のビスがはずれた。
手は血だらけである。
ネコの恨み恐るべしである。
おわり