ねぇ、ビールまだぁ?(1)
【えー?お風呂って違うのー??編】
これは、お客さんのちょっとした発言に対し浜のオヤジがいつものように
気まぐれな解釈を加えてアドバイスしたために大騒ぎになった物語である。
○○の責任者であるM山さんが○木に来られると聞いてわしらはあせった。
強力なお客さんであったため、綿密な接待準備作戦が必要であった。
これまでで一番気を使うお客さんである。
(特大ジョッキを無理やり飲ませたり、先に潰したりはもちろん厳禁である)
ご訪問コースも決まった。
飲み会の場所には「下見」と称してちゃっかり事前飲み会にも行った。
・・・完璧である。
当日。
朝ホテルに迎えに行き、1つ目の訪問先○テクニック○に行った。
○テクニック○のMっちは、かなり熱いにーちゃんで、張り切ると止まらなくなる人である。
M山さん「いやー今回は寄らせてもらってうれしいです」
Mっち「こちらこそお目にかかれてうれしいです」
M山さんは結構カリスマ的な存在で、語りも熱く魅力的な人物であった。
・・・話は雑談へと移った。
Mっちは、得意の話術でM山さんと大盛り上がり大会状態となっていた。
M山さん「いやー久しぶりに○木にきたんでお風呂(温泉)にでも行きたいですな〜」
Mっち「いいところたくさんありますから」
浜のオヤジ「 (ムムッ?) 」
この「ムムッ?」が問題である。
次の訪問場所への移動時間が来たのでM山さんはその場をあとにした。
浜のオヤジとMっち、わしは、そのまま会議室で雑談を続けた。
少しして浜のオヤジがMっちにこう言った。
浜のオヤジ「Mっち、お風呂って言ったらわかってるよなー?」
Mっち「・・・・・え?そーいうことだったんですかーー??」
浜のオヤジ「決まってるだろー!そりゃぁあそうだよー」
Mっち「・・・・・上司に接待費相談してみます。」
浜のオヤジとわしも時間が来たので○テクニック○さんを後にした。
19:00になったのでみんなで飲み会場に集まった。
Mっちが得意そうに浜のオヤジに言った。
「あの後会議でOKもらいましたよ〜。店さがすのがすげー大変でした。」
しばらくしてM山さんがやってきた。
M山さん「今日はありがとうねぇ、飲み会まで準備していただいて」
M山さんの演説が続く。
2時間後、Mっちがスケベの入った満面の笑顔で言った
「じゃあM山さん、お風呂にいきましょうお風呂!!ご案内します。」
M山さんはMっちのエロ表情から全てを理解したらしく
「なに言ってんのー。わたしは鬼怒川温泉とかの話してたんだよー」
Mっちが恥ずかしそうに浜のオヤジの顔を見たが浜のオヤジはM山さんと一緒に笑っていた。
Mっち八方ふさがりである。
おわり