ま、また飲みいくの?(3)
【もんじゃ焼き編】
今日はもんじゃ焼きだ。
「ベビースター入れないヤツはもぐりだぜ!」
浜のオヤジが得意そうに言う。
これはビールがすすむ!
いつもの大ジョッキである。
今日は出向のにーちゃんの歓迎会だ。
歓迎会というよりも
「どれだけ飲めるやつなのかを確かめる会」である。
浜のオヤジのちょっかいが始まる。
「さ・逆らうなよ!自慢するなよ!」
皆が心のなかで祈った。
にーちゃんがトイレに行った時に浜のオヤジが言う。
「あいつ結構できるやつだよ。」
一同ホッとする。
かなりの飲酒のあと、地下鉄の駅に向った。
にーちゃんが緊張からか、飲みすぎからか、気分悪そうだ。
浜のオヤジが言った。
「だいじょうぶかーおまえ〜!」
こらえきれなくなったにーちゃんは、駅のホームにゲロった。
浜のオヤジが言った。
「お前せっかくもんじゃ食ったのにー、もんじゃ出しちゃだめじゃんかよぉ〜!」
そこには、先ほど食ったもんじゃが、まあるく再現されていた。
浜のオヤジはいつもゲロはいたやつにこのギャグを使っていじっているな、と誰もが思った。
終わり