ま、また飲みいくの?(1)
【接待でお客さんを先につぶしてしまう編】
久々の接待である。
「接待」とは、お客さんに楽しんでもらい、気持ちよく帰ってもらうこと。
・・・基本である。
今日は女性の担当者なのでかなり緊張する。
池袋に岡田組関係者が続々集まってくる。
お客さんの都合で今日はP○RCOのビアガーデンだ。
「今日はお招きいただきまして大変ありがとうございます。」
1人では緊張するからと、アシスタントの女性も一緒に来た。
浜のオヤジも今日はヤル気満々である。
浜のオヤジ軍団の酒飲みの心にしみるきめの細かいサービスが始まった。
「さ、さ、さ、どうぞ!」
お客さんのジョッキがあくと、間髪いれすにニュージョッキを出す。
大ジョッキが半分カラになると次の大ジョッキが出てくるいつものペースだ。
・・・浜のオヤジ軍団が、いかに飲み会の回数をこなしているかである。
「今日は接待だから、お前ら控えろよ!」
などと、浜のオヤジが事前注意などするわけもなく
自分たちもお客以上に飲んでいた。
そこは我々には鬼門の、バイキング&飲み放題であった。
1時間が過ぎたころ、お客さん2人がなかなかトイレから帰ってこない。
「トイレ長いっすねー!」
「う○こですかねー!うひゃひゃ!」
・・・いい感じに酔っ払っている。
浜のオヤジが立ち上がる
「ビール取ってこよーっと」
ふらふらジョッキを持ってビアサーバーまで歩いていく。
どっちが客かわからない。
お客さんが1人帰ってきた。
「すみません。○○がつぶれてしまったのでこれで失礼します。本当にスミマセン。」
終わり