はやくぅー!(5)
【わしの青春編】
10年間、広島の会社で労働していた。
配属先の先輩が自衛隊あがりのそりゃーもうえぐい人で、えらい人であった。
会社の飲み会がこれがもう半端ではない・・・。
スーパーフリーからレイプ事件のところだけを取ったような状況であった。
(あまりのえぐさに女子が参加しないためその点は安全であった)
海水浴場にキャンプに行った。
深夜はお決まりのロケット花火攻撃である。
泥酔しているから怖いものなんか無い。
というか、誰も止められない。
鬼のように用意されたロケット花火を10人くらいで新人のテントに向って打つ。
イラク戦争のスカッドミサイル発射の映像みたいである。
一斉射撃したあとは、跡形も無く素早く撤収する。
しかも無言・・・・・。自衛隊張りの作戦である。
それぞれのテントに入ってこっそり外を見る。
・・・・・燃えている。
・・・・・まじで燃えている!。
・・・・・何か言っている。
空爆を受けたイラクの人が怒っているみたいな光景だ。
次の日はこれまたお決まりの新人の砂埋め&砂で女体作りだ。
朝からロング缶片手にうひゃひゃ状態。
掘る掘る!埋める埋める!
次に顔を中心に女体作り。
「セクシーギャルの出来上がりっす!」
「10人も埋めると圧巻っすねー」などと言いながら
他の海水浴客のまんざらでもない笑顔をみて得意になる。
例の先輩とわしは、悪乗りが止まらない性分なので
「じゃ、よりリアルにいきますか!」
「いきましょういきましょう」
まずはわかめである。
次に・・・・・カラス貝である。(「貝」についてはご想像にお任せする)
これをあーやってこーやったのである。
「うへへ!こいつやばいよーーー!」
埋められたやつは自分がどうなってるのか見えないので
「どーなってるんすかーおしえてくださいよぉ〜」
そしていじりキャラの2人をそのままにしてマージャン大会!。
しばらくして、何か遠くで怒ってるおばさんの声がする・・・。
「あんた何なのよコレは!子供が見るでしょうが!いいかげんにしんさいよ!」
埋められたヤツは動かない首をカクカクさせてわけも分からずあやまりまくっている。
「す、すんません!すんません」
見てみぬ振りでマージャンを続けた。
数週間後、貝の彼は会社を辞めた。
おわり